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Channel: バンクーバー風車小屋だより

はじめから韓国側の裏切りがあった慰安婦合意

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ようやく日韓合意を反故にした韓国に対して経済制裁を始めた安部政権だが、そもそも韓国側の裏切り行為は以前よりあった。

日韓合意に基づき韓国で設立された「和解・癒やし財団」が解散した。関係者によると財団は6月17日に解散し、事業清算の処理も7月中にも終了する予定だという。
 
これにより日本側が尽力してきた慰安婦問題解決への取組みは、再び韓国によって潰された形となった。朴槿恵(パク・クネ)前政権によって交わされた日韓合意は、実は当時から韓国政府のウソと裏切りに翻弄されてきた経緯があったーー。
 
2015年11月の寒風が吹き付けるソウル。朴槿恵との日韓首脳会談に臨むために青瓦台を訪れていた安倍晋三首相の顔は緊張していた。外務省関係者が振り返る。

「安倍総理は韓国社会から見れば日本の右派政治家のドン、韓国社会では最も反発が強い政治家の一人です。担当官からも『訪韓時、安倍総理に対して卵をぶつけられる可能性もあります』との報告があったほど。しかし米国の仲介もあり実現した会談に対して両首脳とも強い決意があった。安倍総理は『自分の時代で終止符を打つ』と語り、朴槿恵大統領も『自分の責任で慰安婦問題を解決する』と応えていた」
 
日韓首脳会談の成果が結実する形で、同年の12月28日、日韓外相会談で日韓合意が共同記者会見の形で発表され、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を両国は確認したのだ。

「日韓外相会談の様子は韓国内でも生放送されました。岸田文雄外相(当時)は『慰安婦問題は当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から日本政府は責任を痛感している』との声明を発表。安倍政権が謝罪することはないと思い込んでいた韓国のキャスターは岸田外相の言葉を聞いて絶句していました。当時は、日韓合意は歴史的な外交成果になるという期待が高まっていた」(ソウル特派員)
 
そして日韓合意に基づき設立されたのが「和解・癒やし財団(以下・癒やし財団)」だった。財団は日本政府が10億円の資金を拠出、運営は韓国サイドで行われた。支援事業として元慰安婦には1億ウォン(約1000万円)、遺族には2000万ウォン(約200万円)が支給されることなどが決められた。

 しかし、この癒やし財団設立の経緯は当初、日韓で協議していた内容とは異なるものだった。

「日韓協議のなかで確認していたのは、日本政府が10億円、韓国政府も10億円を拠出し、“未来志向財団”のようなものを作るという話だったのです。そこでは慰安婦問題への取組みだけではなく、若者留学支援なども行いよりよい日韓関係を築くためのバックアップを行うことになっていた」(当時の政府高官)
 
ところが韓国政府が10億円を拠出する話は立ち消えとなる。日本政府の10億円で癒やし財団が設立され、慰安婦問題に取組むことになったのは前述の通り。

「当然、日本政府側としては『アレ? 話が違う』となった。でも、総理の目的は慰安婦問題に決着をつけることと、その内容を米国も含めたG7の各国に明確に示す、つまり慰安婦合意について国際社会に証人になってもらうということが目的だったので、それくらいは許容しようという判断になったのです」(同前)
 
日韓合意の水面下で韓国政府は初めから裏切り行為を行っていたのだ。

週刊文春 赤石 晋一郎


つづく

  


韓国から10億円をだまし取られた日本政府

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 はじめから韓国側の裏切りがあった慰安婦合意 の続き

“未来志向”という片翼を奪われた形の癒やし財団は、その後、乱気流に呑み込まれるかのように迷走していく。
 
次にウソや風説を吹き込んだのは、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協=現・日本軍性奴隷制問題解決の為の正義記憶連帯)などの市民活動家らだった。
 
元慰安婦が匿名を条件にこう証言する。
「癒やし財団のお金が配られる前に、挺対協の尹美香(ユン・ミファン)代表が元慰安婦を集めて、『日本のお金を受け取ってはいけない』と演説をぶっていたことがありました。他の人からも『待てば倍のお金が出る。だから癒やし財団のお金は受け取らないように』と釘を刺されたこともあります」

「日本の汚いお金を受取るな」という主張は市民活動家たちの常套句である。勿論、その後「倍のお金」が出たという報道もなかった。
 
そして文在寅が大統領に就任したことで、日韓合意を反故にする動きが活発化していく。文大統領の指導のもと日韓合意の再検証が始められ、18年11月には「元慰安婦は同意しなかった」などの理由で日本政府の同意もなしに癒やし財団の解散を発表した。そして、今年の6月に正式に解散させられてしまったのだ。

「韓国政府は『日韓合意に元慰安婦の声が反映されていない』と主張していますが、癒やし財団の支給金事業に対して7割以上の元慰安婦が受取りを希望していたのです。元慰安婦の多くは財団の活動に反対ではなかったのです」(ソウル特派員)
 
支給金を受取った元慰安婦・金紅玉さん(仮名)も当時、こう語っていた。
「財団の10億円は日本国民の税金から出たお金。私は日本国民にも感謝します。朴槿恵は母のような気持ちで、ハルモニ(元慰安婦)のために頑張って日韓合意を実現してくれた。有難く思っています」
 
こうした証言から見えてくることは、慰安婦問題解決の道を潰したいと考えている人物が韓国には常に存在しているということだ。実被害者の声を無視して癒やし財団を解散に追い込んだのは、文在寅大統領であり、彼の支援者でもある挺対協などの市民活動家たちだといえよう。

「実際に癒やし財団から支給金を申請していたのに、未だに支払いを受けていない元慰安婦や遺族もいます。つまり韓国政府は財団の活動がまだ終わっていないことをわかった上で、強引に解散させてしまったわけです。『元慰安婦の声を聞いていない』のは、むしろ韓国政府のほうではないか」(元慰安婦支援者)
 
癒やし財団に対する韓国社会の仕打ちにも醜いものがあった。財団は日本政府が資金を拠出し、韓国人スタッフが運営する形で活動していた。当時の財団理事長だった金兌玄(キム・テヒョン)は、反対派の男性から催涙スプレーを噴射された。更に家族が脅迫を受けるなど散々な目に遭わされ、辞任に追い込まれた。
 
元財団スタッフがため息交じりにこう明かす。
「理事長は精神的なショックが大きく、その後外出することも出来ない状態になってしまいました。私も脅迫や嫌がらせを何回も受けました。財団は元慰安婦を支援する活動をしていましたし、実際に元慰安婦から感謝の言葉も受けました。私たちは良いことを行っているのに、なぜこんな酷い目に遭わないといけないのかという悔しい気持ちがあります」
 
前述のように多くの元慰安婦が支給金を貰い、癒やし財団の活動を受け入れてきた。今回の財団解散ははたして元慰安婦の総意だったといえるのだろうか。日本が拠出した10億円のうち、財団には5億円余りが残るが、その行方も明らかにされていない。
「日韓合意を無視し、お金も返さない。韓国政府のやっていることは詐欺行為といっても過言ではない」(前出・外務省関係者)
 
本来であれば癒やし財団の存続については、元慰安婦たちの声を十分聞くのが人道的な考え方ではなかったのか。しかし韓国政府は、実被害者たちの気持ちを無視するかのように、政治家や市民活動家が唱える反日イデオロギーを押しつけてきた。
 
ウソと欺瞞の末に癒やし財団は解散に追い込まれたのだ。

週刊文春 赤石 晋一郎


オバマ大統領によって強制的に結ばされた慰安婦保障だが、トランプ政権時代にこの問題を解決しておきたい。民主政権は反日であり韓国と結託する恐れありゆえに。

記事3400突破記念です

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閲覧者の皆様

迂闊にも今日まで気づかなかったのですが、わが「バンクーバー風車小屋便り」は一昨日記事数が3400件に到達しました(ファン専用記事を含む)。

ここまでこれたのも偏に皆様方のご支援による賜物と心得、ここに衷心御礼申し上げます。

バンクーバー風車小屋便り
彩帆好男

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なお恒例となりましたが記念に書庫別記事数ランキングを以下に公表します。


書庫名 記事数
広域アジア100
日本の外交&軍事100
日本の社会&経済100
日本の政治&司法99
アメリカ99
韓国・北朝鮮99
支那(中国 CHINA)298
日本のIT・科学&教育&文化98
支那(中国 CHINA)198
テレビ98
ちびまる子ちゃん③97
スポーツ全般96
ちびまる子ちゃん④95
バンクーバー写真館95
日本の原発の現実95
カナダ①93
新聞・雑誌92
カナダ②92
反捕鯨勢力の暴虐と欺瞞を喝破する92
日本語&外国語問題91
ちびまる子ちゃん②91
欧州&アフリカ&ラテンアメリカ91
当ブログについて90
乗り物<飛行機・鉄道・船・他>90
南国のリゾート地89
サッカー88
聖書88
サイパン写真館87
世界の歴史&日本の歴史85
食・グルメ84
音楽(ロック~クラシック)83
東京と沖縄(地方自治)82
和食レシピ82
ちびまる子ちゃん①82
野球(プロ・アマ)80
映画79
洋食レシピ77
記念&記念日37
我が家の第二次世界大戦回顧録32

本当はほとんど効果がない韓国の日本製品不買運動

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NHKなどのテレビニュースでも放映されている韓国市民による日本製品不買運動。しかしあれらはやらせであり、多くの分野ではそれが成功していないというのが真相のようだ。その点を韓国出身のノンフィクション・ライターの崔 碩栄が仔細を報告しているので掲載したい;

日本政府が7月4日に発動した韓国向けの半導体や液晶材料について輸出規制措置、いわゆる「ホワイト国」からの除外措置により両国間に葛藤が深まっている。対象になったのはフッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素の3品目。これらが日本から円滑に供給されなければ、韓国は輸出産業の核ともいえる半導体分野で大きなダメージを受けるのみならず経済全般に激震が走ることは明白だ。
 
韓国政府と財界は、日本側の強攻策にパニック状態だ。表面的には依然強気な態度を崩さずにいるが、政府が緊急会議を開き対策を模索する一方で、半導体の世界トップシェアを誇るサムスンの副会長は日本の財界人らと会うため急遽訪日を決めるなど、対応に追われている。
 
今回の措置について日本政府は「徴用工裁判」との関連性を否定しているが、韓国は徴用工裁判の事実上の報復的措置とみている。その真偽のほどは明らかでないが、韓国内の反応は大きく二つだ。
 
一つは、韓国政府の対日外交の未熟さを叱咤する声、もう一つは日本側の措置を韓国に対する嫌がらせ、イジメだと認識し、日本を悪者として批判する動きだ。
 
後者の例としては日本のテレビ、新聞にも紹介され話題となった「日本製品不買運動」を挙げられる。日本大使館前に集まった商人、自営業者たちが声を荒らげながら日本の企業名が書かれた箱を踏みにじりながら日本製品不買を訴えるシーンは、日本の視聴者にも強い印象を残したことだろう。
 
本稿ではこの「日本製品不買運動」について少し補足説明したいと思う。これによってこの運動に対するイメージもだいぶ変わってくるのではないだろうか。
韓国における「日本製品不買運動」の歴史は長い。なんと100年ほど前、1920年代から日本製品を買わずに、我々が作った製品を買おうという運動が行われていたのだ。当時行われたのは、朝鮮の製品、即ち国産品の生産を奨励するとともに外国(日本)製品を排斥しようという運動であった。
 
その後も韓国では日本製品不買運動が幾度となく行われてきた。1965年の日韓会談を皮切りに独島(日本名:竹島)問題、歴史教科書問題、慰安婦問題、日本の政治家の失言騒動などが起こる度に、性懲りもなく日本製品不買運動が繰り返されている。
 
ポイントは、この運動が「繰り返し」行われているという点だ。これは視点を変えてみれば「効果が無かった」、あるいは「続かなかった」ということを意味している。毎年禁煙宣言を、あるいはダイエット宣言を繰り返す行為とまるで同じである。
 
不買運動が成功しない理由は明白だ。表面的に反日感情や愛国心を叫でみたところで、自分が購入するものについては損得勘定抜きに選択することなどできないのだ。誰だって自分で稼いだ金を使うとなれば合理的に考え、その価格が高くなるものであればなおさら冷静に考え購入するものを選ぶだろう。
 
たとえ韓国人の「気持ち」が日本に対して批判的だったとしても、自分の財布のひもを解くときには、それが「どの国の製品か」という問題よりも、その製品の価格、性能、デザインがより重視される。日本製品不買運動がいつも失敗に終わる理由もそこにある。韓国の消費者に日本製品の方が韓国製品よりも優れていると判断されるのだ。例えば、韓国において韓国製品の方がより高い評価を受けているスマートフォンは日本製品不買運動の対象にはならない。不買運動などしなくても、韓国の消費者は日本製スマートフォンをあまり買わないからだ。
 
では何故、ここまで効果が見られない(一時的な効果があったとしてもすぐに挫折するような)不買運動が、毎年のように行われているのだろう? それは運動をして見せること自体がその「目的」であるからだ。つまり、日本の対韓輸出に対する対抗ではなく、日本政府に対し「プレッシャー」を与えることが真の目的なのだ。

ノンフィクション・ライター 崔 碩栄


つづく

日本の報道がおかしい「韓国の不買運動」

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本当はほとんど効果がない韓国の日本製品不買運動 https://blogs.yahoo.co.jp/saipan_is_number1/65305977.htmlから続く

現在、まさに進行中の不買運動にしても、日韓両国のマスコミは、怒れる市民運動家たちが日本大使館前で反日集会を開き、日本を非難する映像を繰り返し流した。この映像を見た人たちはどう思うだろう。日韓両国の国民はそれぞれに、これが一般的な「韓国の雰囲気」だと思うのではないだろうか。韓国の視聴者たちは「怒れる市民運動家たち」の姿を見て、それが韓国人の反応として正しいものだと考え、日本政府の措置に対し反感を抱くようになるだろうし、日韓関係にさほど関心がない日本の視聴者たちの中からも「そこまで韓国人を怒らせる必要があるのだろうか?」と日本政府の措置に懐疑的な意見を持つようになる。
 
実際、日本のマスコミは韓国人がものすごい反発をしているかのように報道し、日本国内に「憂慮」を拡散しているように見える。これが広まれば多くが日本政府に譲歩、あるいは妥協を求めるようになるだろう。誰も「泥沼状態」は望まないし、それは避けるべきだと考えているからだ。それでも日本政府が態度を変えなければ、あるいは措置を強化するようなことがあれば、やがて人々は日韓問題の責任は日本政府にあると考えるようになるだろう。韓国側にとってこれ以上好都合なことはない。
 
だが、日韓のマスコミが伝えない、この不買運動の裏側を見れば、この運動に対するイメージは180度変わることだろう。

韓国の情報機関「国家情報院」が2007年に発刊した「過去との対話、未来の省察Ⅴ」という資料がある。ここには過去に韓国の情報機関が関与し企画した工作が紹介されているのだが、注目したいのは、朴正煕政権時代、国家情報院の前身である中央情報部がマスコミを利用し起こした「反日工作」についてである。
 
1973年に東京で「金大中拉致事件」が起きた。韓国の中央情報部が野党の指導者であった金大中を拉致した事件である。自国において外国の、つまり韓国の情報機関が起こした犯罪行為に対し、当時の日本政府は韓国政府に対し強く抗議し、日本社会にも反韓感情が広まった。結果として韓国政府が国内外において窮地に立たされることになった事件だ。
 
資料には、これに対処するために韓国マスコミを利用し韓国内で日本糾弾集会や日本製品不買運動を集中報道させるという、中央情報部の計画が記載されている。韓国国民が反日集会や日本製品不買運動といった行動を起こし、日本に激しく反発する姿をマスコミを通じて国内外に宣伝することによって、一方的に追い込まれた「守勢」から、「攻勢」へ転じようという目論みである(自衛隊哨戒機に対するレーダー照射により韓国が窮地に追い込まれたときに、「低空脅威飛行」というカードで国内の反日感情を盛り上げ「反撃」に出たのとよく似ている)。
 
金大中事件は、40年以上も前の軍事政権時代に起きた出来事だ。その後韓国は民主化を成し遂げ30年以上が経ったと自負する。だが今の韓国の雰囲気は当時とは違うということができるだろうか?
 
今回、日本大使館前で記者たちを集め日本のブランドの名前が書かれた箱を踏みつけるというパフォーマンスをしてみせたのは韓国中小商人自営業者総連合会という長い名前のついた団体だ。この団体の性向が問題だ。
 
この団体で昨年まで前会長を務めていた印兌淵(イン・テヨン)は現在、青瓦台の秘書官として政権の核心部にいる人物だ。彼は過去、韓米FTA反対、国家保安法廃止を主張し、2012年2月には統合進歩党(内乱扇動容疑で強制解散された親北極左政党)の党大会に参加し支援演説、2012年大統領選挙では文在寅の選挙対策委員会の市民キャンプ共同代表を務めた「運動家」としての経歴を持つ。
 
そして今回、不買運動パフォーマンスを主導している共同会長 キム・ソンミンは昨年11月、ソウル市内のど真ん中で「大統領様 ありがとうございます」というプラカードをもって文在寅を称賛する集会を開いた人物でもある。
 
つまり日本製品不買運動という「パフォーマンス」を繰り広げているのは、日韓両国のマスコミによると「一般人」のように紹介されているが、実際には筋金入りの親文在寅勢力であり、政権とも間違いなく繋がっている団体なのだ。ここまでくれば「官製デモ」だと言っても大きく外れてはいないだろう。

結果から見れば、反日集会や日本製品不買運動により両国関係をより深い「泥沼」状態であるかのように見せることに成功し、日本の世論に「疲労感」を与える程度の効果はあったと見るべきだろう。文在寅政権がそれを意図的に行っていたにせよ、そうでないにせよ、軍事政権が過去に行ってきた手法をそのまま踏襲しているのだ。
 
残念なのは日本で、このような背景が全く報道されていないということだ。もし、このような背景が、詳細に報道されていたのなら、日本国内の反応も違うものになっていただろう。韓国の怒りと不買運動をみて、韓国人の怒りに対する憂慮と両国関係に対する懸念を感じる人よりは、韓国政府の「焦り」を感じ取る人の方が多かったのではないだろうか?

ノンフィクション・ライター 崔 碩栄 


日本のメディアの海外の取材力が低いというのは有名だが、李の句の状況すらこのように正確に把握できないで垂れ流しとは。NHKあたりは猛省を促す。韓国が引き起こした問題を不問にしているかの報道も頻繁にしているのだから。
  

おとなしすぎる日本の高齢者

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日本の高齢者は自分たちが対象にされている政策に対しても不思議と声高に意見を主張しない人があまたいる。こうした不可思議な現象を在米ジャーナリストの古森 義久氏はアメリカなどと比較しながらその異常さを糾弾している。以下その報告書より:

日本の高齢者たちはなぜ団結して、主張しないのか。米国での高齢者の団体の強力な活動ぶり、発言ぶりをみていると、あまりの相違に訝(いぶか)ってしまう。「日本の高齢者よ、団結せよ! そして主張せよ!」 おこがましながら、ついこんな励ましの檄まで発したくなる。
 
日本の「世代間不公平」が生まれるのは、票田である高齢者に政治家がおもねっていることに一因があると言われる。しかし、では日本では高齢者の主張、要望がすべて通るのか、日本は高齢者にとって本当に住みやすい社会なのか、というと決してそんなことはない。
 
たとえば最近の日本では65歳以上の国民男女の生き方、あり方が活発に論じられる。だが、高齢者はこう生きるべきだ、こう年金を受けるべきだ、こう自動車の運転を考えるべきだ、というような論議はほぼすべて年下の世代に主導される。官でも民でも、高齢者とされる世代に対して、若い世代が一方的に、ときには独善的に、こうすべきだ、ああすべきだ、という主張を展開するのだ。
 
この展開はまったくの一方通行にみえる。若い世代が年上の世代に指示や主張をぶつけるだけで、当事者である高齢者側からは意見も反論も出ない。話し合うこともなく、高齢者側はただ黙ってうつむくだけのように見えてならない。

一方、日本社会での最近の高齢者が占める人口領域は異様なほど増えてきた。最新の統計ではなにしろ総人口に65歳以上が占める割合は28.1%である。日本国民の4人に1人以上が高齢者なのだ。
 
だが、いざ高齢者はこうあるべきだという議論となると、当事者の高齢者たちはまるで“沈黙の羊”である。自分たちの生き方が問われているのに、立場や思考をまとまって表明することがない。
 
雇用や退職から年金、医療、自動車運転まで、高齢者には一般の日本国民とは異なる一律の規定や圧力が課される。善意の福祉が前提だとしても、65歳以上の層全体が残りの日本国民より劣るのだと決めつけるような暗黙の空気が背景に広がっている。
 
もちろん人間は老い、衰える。だから一定の年齢を重ねた人間が仕事や生活において機能を低下させ、第一線から後退していくことはやむを得ない面がある。だが一方で日本の約3500万人の高齢層には、現役中の現役として各界で主導の役割を果たす人が多数存在する。年齢とともに経験や技能や洞察が増し、社会への現役的貢献を高めている人も少なくない。
 
国際的にもこの傾向は顕著である。周知のように、国内外で精力的に活動しているマレーシアのマハティール首相はこの7月10日でなんと満94歳になる。まあ、マハティール氏が例外中の例外だとしても。米国のトランプ大統領は73歳である。立派な高齢者、しかも人生の終わり宣言のようにも響く日本の「後期高齢者」というカテゴリーに近いわけだ。だがトランプ大統領ほどいまの世界で“現役中の現役”の人物は少ないだろう。文字どおり連日連夜、世界を揺るがす活力と行動力を示している。
 
このように単に年齢だけで人間を実社会から排してしまうことは明らかに現実性に欠けているのである。しかし日本の高齢者たちは、高齢の立場からまず発言しない。仕事を引退した高齢者の実情や利害を主張することはほとんどないのだ。

まして、平均的な高齢者がまとまって自分たちの主張を社会や行政に明確にぶつけることは皆無といえよう。選挙には足を運んでも、自分たちの運命を左右する国の政策に対して積極的に要求を表明することはない。
 
この点、米国は対照的である。

産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授 古森 義久


つづく


アメリカの高齢者はここまで日本の高齢者と異なっている!

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米国の高齢者たちは全国規模できわめて強力に団結した組織を作ってきた。そして常に組織として発言し、社会一般や政府機構に要求を突きつける。連邦の政府や議会も重視せざるをえない強大な政治パワーとなっているのだ。
 
全米規模での高齢者共闘組織としては8団体ほどがある。中でも最大で最強なのは「アメリカ退職者協会」(AARP)である。高齢者の福祉や権利を守ることを目的とする同協会の入会資格は50歳以上。現会員は3700万人ほどで、60代、70代が最も多いという。
 
AARPの運営は年間1人20ドル弱の個人会費に加え、保険や観光、投資など独自の事業による毎年10億ドル以上の収入に頼っている。首都ワシントンの中心部に堂々たる高層ビルの本部を構える。その傘下に各州の支所があり、合計5000人もの職員が働く。
 
その活動で顕著なのは、高齢者の生活を左右する法律や政策の内容を自分たちに有利にするために展開する議会や政府への影響力行使、つまりロビイングである。膨大な数の有権者の票を動かせるAARPは、議員や首長にとって恐るべき相手となる。だから全米でも最強のロビー団体の1つに数えられるAARPの総代表には大統領も1対1で面会する。
 
2018年のAARPのロビー活動経費は800万ドルを超えた。2019年は連邦議会での「高齢労働者の年齢差別に対する保護法案」の成立に全力を挙げている。その活動の推移は全会員に会報とインターネットで細かく報告される。そして会員たちからの意見が同様に細かく集められ、AARP全体としての意見へと集約される。

AARPのこうした精力的な政治活動の源となっているのは、日ごろの高齢者の緊密な連帯である。AARPの毎月2回発行の機関紙やダイレクトメール、そしてインターネットによる相互の連絡は会員の高齢者たちにふんだんの情報やサービスを提供し、逆に会員たちからの意見や要求は細かく吸い上げる。その集約が、国家や地方自治体が実施する政策のうち高齢者への影響が大きい部分への具体的な意見として突きつけられる。その意見の行政や立法の機関へのアピールがロビー活動である。
 
一方、AARP独自の会員のための保険や旅行のサービス提供、講習会の開催なども活発に行われている。日本で重大な社会問題となった高齢者の自動車運転についても、AARPは30年以上も前から独自の対応策を開始し、講習会を頻繁に開いてきた。
 
米国のこの種の高齢者団体はAARPだけではない。「シニア連合」(TSC)(会員数約500万)、「アメリカ成熟市民協会」(AMAC)(会員数約200万)など全米規模で組織され、活動する高齢者組織は少なくとも他に7つを数える。ちなみに政治傾向としてはAARPがリベラル傾斜とされるのに対して、TSCやAMACは保守色が濃いとみなされる。
 
米国の高齢者はこのように団結して、発言し、主張し、積極果敢に政府や社会を動かしている。日本の高齢者に同様の活動ができないはずはないだろう。たとえば、一案として「日本シニア国民連合」などという名称の、60歳以上ぐらいからの団体を旗上げしてみてはどうだろうか。

産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授 古森 義久


高齢者問題といえば他人事と思っている世代も日本で多々いるだろう。しかし私を含めてやがては60歳以上に全員なるのだから世代間差別は慎んだほうがよいだろう。アメリカを見習って。


模範を見せているのに部下がついてこない理由とは

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よく「自分がこれほど模範的行為をしているのに部下はついてこない」となげくリーダーがいるようだが、それは部下だけの問題でなくリーダーのその考え方自体にも極めて要因があるようだ。その点を京都大学教授の篠原誠教授が明快に開設する。以下氏の論文より。


大量の職員を抱える超巨大組織を、たった一人で切り回すリーダーが現れると、私たちは強く憧れる。たった一人の言葉に大勢の人間が右往左往し、大慌てする姿を見て、「自分もにっくきあいつに、あんな風に泡を食らわせることができたら」と、自分のことに置き換えて、つかの間の爽快感に浸ることもできる。「強いリーダーに自分もなってみたいものだ」と願うのは、ごく自然の感情なのだろう。
 
ただ、凡人である私たちがそうした人の真似をすると、往々にして厄介なことになる。例えば、抵抗勢力に立ち向かう自分のイメージに酔いしれてしまうと、他人の話に耳を傾けなくなってしまう。大組織に君臨し誰しも文句を言えない権力者をイメージしてしまうと、偉そうにふんぞり返ってしまう。的確な指示をビシビシと出しその通りに大勢の人々が動く爽快感をイメージしてしまうと、やたらと周囲に指示を連発するようになってしまう――。
 
こんなふうになると、だいたい予想がつくだろう。あれれ~、人がついてこない。部下にそっぽ向かれる。指示したことしかしないどころか、うっかりしたら指示したこともしない。仕事が思いっきり停滞する・・・なんていう想像するだに恐ろしい事態に直面することになる。

「優れたリーダーは、『率先垂範』すべし」とよく言われる。私はこれを半分正しくて半分間違っている言葉だ、と考えている。正しいと思うのは、立派に見えるリーダーは、やはりみんなの模範となるような行動をとっていることが多いからだ。間違っていると思うのは、自分では率先垂範しているつもりなのに、どんどん部下が離れていく、部下が働かなくなっていくリーダーが大変多い実態を知っているからだ。
しかし、リーダーシップを説く文章を読んでも、多くが率先垂範を推奨する。うまくいく率先垂範と、うまくいかない率先垂範は何が違うのだろうか。

「孫呉の兵法」と言うように、「孫子」と並び称せられる兵法家に、呉起という人物がいる。この人は、将軍であるにもかかわらず、軍の一兵卒と同じ食事を取り、兵たちと同じように寝起きし、一緒に行軍するなど、「率先垂範」の典型例のような人だった。
 
呉起で有名なエピソードがある。兵の中に膿で苦しむ者がおり、呉起が自ら膿を吸い出してやった。この話を、仲間の兵が母親に伝えると、急に母親は泣き出した。「将軍様が自ら膿を吸い出すなんて、名誉なことだ。なのにどうして泣くんだい」。すると母親は次のように答えた。「私の夫は、やはり呉起将軍に膿を吸い出してもらったことがあります。夫はそれに感激し、死を恐れず戦ったため、戦死しました。息子も同じように膿を吸い出してもらったと聞いて、きっと息子は命を惜しまずに戦い、夫と同じように戦死するだろうと思い、泣いたのです」。
 
命を投げ出すほどに兵に慕われるというのは、果たしてよいことなのかどうか、このエピソードを知ると考え込んでしまうが、呉起が、兵たちの心をしっかりつかんでいたのがよく分かる話ではある。

「三国志」で常に孔明と戦った魏の将軍、司馬懿は、防御用の塁を築くのに、兵たちと一緒に土を掘り、運んだという。これも率先垂範の典型のような話だ。その甲斐もあって、あっという間に防御壁を構築することができたという。
 
この二つのエピソードから見て取れる、よい意味での「率先垂範」の特徴は何だろうか。「人の嫌がりそうなことを進んで行う」ことではないだろうか。
 
将軍様ともなれば、美食をしたいものだし、馬に乗って楽をしたいし、固い土の上ではなくやわらかいベッドの上で寝たいものだ。しかし呉起はそうしなかった。それどころか、普通の人でも嫌がる、膿の吸い出しを自ら行った。
 
司馬懿もそうだ。土を掘り、それを運ぶという重労働は、誰もがやりたがらないこと。命令するばかりで、上司はのうのうと座っているだけなら、「なんだよ、俺たちにつらい仕事を押し付けて、自分は楽をしているのかよ」と、部下は文句タラタラになる。だが、司馬懿は泥だらけになるのもいとわず、重い土を掘ったり運んだりするのも嫌がらず、むしろ進んで行った。まさに、「率先垂範」だ。ただし、「人の嫌がりそうなこと」で、だ。
 
もう一つ、この二人におそらく共通していただろう特徴がある。それは、決して部下を見下さなかっただろう、ということだ。
 
仮に、「人の嫌がりそうなこと」を進んで行ったとしても、「俺はこんなに進んでやっているのに、なんだ、お前たちのその体たらくは!」と、見下すような素振りが少しでも見えれば、おそらく部下たちは「はいはい、ご立派ですねえ。それならご自身で全部やればいいじゃないですか。どうせ私たちは怠け者ですよ」と、ふてくされてしまうだろう。
 
呉起も司馬懿も、おそらくは、「お前たちにばかりこんな仕事をさせていては申し訳ない、私もやろう」という姿勢だったはずだ。つまり、部下に「申し訳ない」とも思い、「感謝」していたはずだ。部下は、こうした心構えに敏感に反応する。えらそうにふんぞり返り、左団扇で楽をしていても誰も文句を言えない立場の人なのに、「自分たちにしんどい仕事をさせて申し訳ない、なんて思うなんて! そして自分たち以上にがんばるなんて! 負けていられるか!」となるのではないだろうか。

率先垂範を表す言葉としては、山本五十六の「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず」もよく引用される。しかし、「やってみせ、やらせて見せ、ほめたのに、部下が動いてくれない」という嘆きの声を発する上司は多い。「率先垂範」しているのに、なぜ? と不思議がる。
 
こうした場合、「能力自慢」をしていないだろうか。「俺はこんなこともできるんだぞ。すごいだろう」と。部下と能力で張り合い、「お前はまだまだだな」と見下す心構えをしていないだろうか。

JBPRESS   京都大学博士 篠原 信

つづく




訪問者数95万件達成

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閲覧者の皆様

本日弊ブログの訪問者数が95万件を突破いたしました。ここまでこれたのも偏に皆様方の多大なるご愛顧の賜物と受け止め心底御礼申し上げます。

なおこのような記念記事をヤフーブログで発表するのも今回で最後となりそうです。次回の記念記事はおそらく新しい場所での記事となることでしょう。15周年目指してまだまだ邁進します。

バンクーバー風車小屋便り
彩帆好男
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なお恒例となりました記念の書庫別記事数ランキングを以下に発表します。


書庫名 記事数
日本のIT・科学&教育&文化100
広域アジア100
アメリカ100
日本の外交&軍事100
日本の社会&経済100
日本の政治&司法99
支那(中国 CHINA)299
支那(中国 CHINA)199
韓国・北朝鮮99
テレビ98
ちびまる子ちゃん③97
スポーツ全般96
ちびまる子ちゃん④95
バンクーバー写真館95
日本の原発の現実95
カナダ①93
新聞・雑誌92
カナダ②92
反捕鯨勢力の暴虐と欺瞞を喝破する92
日本語&外国語問題91
当ブログについて91
ちびまる子ちゃん②91
欧州&アフリカ&ラテンアメリカ91
乗り物<飛行機・鉄道・船・他>90
南国のリゾート地89
サッカー88
聖書88
サイパン写真館87
世界の歴史&日本の歴史85
食・グルメ84
音楽(ロック~クラシック)83
東京と沖縄(地方自治)82
和食レシピ82
ちびまる子ちゃん①82
野球(プロ・アマ)80
映画79
洋食レシピ77
記念&記念日37
我が家の第二次世界大戦回顧録32


引越しのお知らせ

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閲覧者の皆様

昨日訪問者数95万件突破という実にちょうど良い切れ目を迎え、本日ここにヤフーからの引っ越しを宣言いたします。

厳密にいえば今から数時間後に実施する予定です。

タイトル名は今まで通りですが、ブロガー名は若干変える予定です。

なお新アドレスは以下の通りです。



今後もよろしくお願いいたします。




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